オーロンゲと聞いて、皆様はどのような型を思い浮かべますでしょうか。
よく見るのは特性いたずらごころ(補助技を優先度+1で使える)を活かし、先制で補助技を打ち後続のサポートをする型だと思います。
例1:リフレクターやひかりのかべを貼った上でさらに捨てゼリフで相手の攻撃と特攻を1段階下げながら控えのポケモンの積みの起点にする型
例2:こだわりハチマキ(A1.5倍)を持たせ、耐久型ポケモンにはトリックでハチマキを押し付け、耐久力が低いポケモンにはハチマキ状態の高火力でソウルクラッシュやふいうちを打つ型
特性と多様な補助技が注目されがちなオーロンゲ、実はビルドアップポケモンと言う部類なのはご存知でしょうか?
「ビルドアップ」は攻撃力と防御力を1段階ずつ上昇させるという技です。尚、ランクバトルにおいてオーロンゲでこの技を使っている人を全然見たことがありません。
しかし、種族値では全6つの項目の中で攻撃力が1番高いのです。
そこで私は思いました。
ビルドアップポケモンなのだからビルドアップ型で育成するのが正しいのではないか…?
そこで今回は、補助技だらけのイメージを覆えし、自ら積むマイナー型オーロンゲの型と強さについてご紹介します。
オーロンゲをアタッカーにすることのメリット
①オーロンゲ=補助技 という偏見を覆せる
POKEMON HOMEを見ても1番使用率が高い特性はいたずらごころ、技もでんじは、リフレクター、ひかりのかべという補助技が上位です。
いたずらごころのデメリットは、悪タイプに対して使ういたずらごころの先制技は通らないという点ですが、先制補助技があまりに強すぎるがゆえの結果です。
そのため、オーロンゲが手持ちにいる場合、相手は悪タイプポケモンまたは補助技ケアで「ちょうはつ」持ちのポケモンを選出してくることが多いです。
ビルドアップ型アタッカーオーロンゲを起用するにしてもいたずらごころを採用することにはなるのですが、先手でビルドアップを積めさえすれば後は攻めるだけなので、「ちょうはつ」を気にする必要はほぼ無いに等しいです。
②実は自身の種族値では攻撃力が1番高い
前述の通りAが一番高いので、これを活かしてあげるべきだと個人的には思っています。
オーロンゲ=補助技のイメージが強い背景から忘れられがちなA種族値の高さ。
120という数字は、種族値だけで見るとドラパルトやパオジアンと実は同じです。
※わざわいのつるぎは考慮しません
そう聞くと、めっちゃ強く見えませんか?笑
アタッカー兼積みエース型オーロンゲ
努力値・技構成・持ち物
努力値
性格いじっぱり(A↑C↓)でAに努力値を極振りすることで火力をMaxにし、対物理ポケモンでビルドアップを積む想定にしているためBに努力値を全振りしています。
余った努力値は、DかHPに振ればOKです。
技構成
ビルドアップを積んでタイプ一致のふいうちやじゃれつくを打ち、ドレインパンチでの回復も図るという型です。
もちもの
オーロンゲは素早さが遅く、ふいうちを打つ機会がわりと多いため、ふいうちの火力を上げるためにテラスタイプは悪、かつ持ち物も黒いメガネで使っています。
ちなみに持ち物は、たべのこしで毎ターン徐々に回復するのもありだと思います!
自身のパーティと相談しながらどちらかにするのがおすすめです。
立ち回り
1.基本初手投げが良い
なぜかと言うと、初手投げにすることにより相手は壁張り型などを警戒しやすく、ビルドアップを平然と積むことが容易くなるからです。
相手から起点作りのポケモンが先手で出てきた場合、大抵のポケモンはちょうはつを打ってきます。
ただ、こちらは優先度+1のため、ちょうはつをされる前にビルドアップで能力上昇を狙うことが可能です。
これはカイリュー(A一段階上昇時)対面時にビルドアップを2段階積めた状態なのですが、
その後の地震は54しか減りませんでした。
2.流行りの悪タイプと対面させる。
前述の通り特性いたずらごころは強力ですが、デメリットとして悪タイプに対しての先制技は効かないというものがあります。
そのため、高確率で相手は悪タイプ、最近だとSV準伝説の災厄ポケモンと対面する機会が多いです。
ちなみに、準伝説である災厄ポケモン、特にパオジアン(氷・悪)・ディンルー(地面・悪)に強い理由は下記です。
- タイプ的に、悪技を4分の1で受けられる
- 攻撃は物理技メインであることから、先にビルドアップを積んで攻撃を耐えることが可能。
- パオジアンA特化つららおとし=確定2発 → 先手で1度ビルドアップを積んだ状態だと確定3発程度のダメージ
- ディンルーA無振り地震=確定3発 → 先手で1度ビルドアップを積んだ状態だと確定4発程度のダメージ
ちなみに、ドレインパンチを覚えさせていれば、そのまま大きく回復することもできるので、ビルドアップと非常に相性が良く、よく見かけるコノヨザルと同じような動きができます。
ちなみに、先手で悪技が弱点のポケモンを出す→後出しでオーロンゲ⇒積みの起点にするというムーブも可能です。
苦手な相手
ハッサム
ハッサムの代名詞バレットパンチは、ハッサムの特性「テクニシャン(威力60以下の技を1.5倍で使える)」によりタイプ一致補正込みで威力90の先制鋼技になります。
オーロンゲは鋼技が弱点で、かつハッサムの方が素早さが速いとビルドアップを積む前にバレットパンチが飛んでくるので能力を上げる隙がありません。
相手のハッサムがこだわりハチマキ持ちだった場合は2発でやられてしまいますので、別のポケモンで対処するのが無難。
てんねん一族
言わずもがな積み構築の天敵なので、ヘイラッシャ、ドオー、ラウドボーンが出てきた場合は別のポケモンと交代するが吉です。
ラウドボーンにはふいうちで効果抜群を取れますが、HB特化の場合は乱数2発です。
「なまける」持ちを相手にすると、ふいうちをすかされてしまうので、タイプ相性有利でも交代した方が良いです。
まとめ
ポケモン対戦でメジャーなポケモンを使用する際に大事なのは、いかに相手の意表を突くかだと考えています。
私がこのオーロンゲを選出した際は、補助技イメージを覆すことにより、5戦中4勝、かつオーロンゲだけで突破した対戦もありました。
メジャーなポケモンをマイナーの型で使用することにより、通常されがちな対策を無効化することもできるので、是非お試しいただければと思います。