使用率現在カイリューに次ぐ2位の座を誇るハバタクカミ。
超火力高速アタッカーとしての運用をよく見ますが、
最近まれに「HB(HPと防御に努力値を振った)ハバタクカミ」という表現を耳にします。
ハバタクカミは防御面がかなり弱いのに、HB特化にする必要性はあるの?
超火力高速アタッカーの方が強いのでは?
と思われる方も多いと思いますので、実際HBハバタクカミは強いのか、検証してみました。
ハバタクカミおさらい
- HP(H)・攻撃(A)・防御(B)=55
- 特攻(C)・特防(D)・素早さ(S)=135
特性: こだいかっせい(『ブーストエナジー』を持たせるか、天気が『にほんばれ』状態のとき、自分の一番高い能力が上がる。)
生息地:※スカーレット限定 エリアゼロ
言わずと知れた現環境最強格のポケモンですが、物理方面は滅法弱いのが特徴です。
ハバタクカミをHP/防御特化で育成することのメリット
足りない物理耐久を補うことで対抗できるポケモンが増える。
ハバタクカミのもとの物理耐久はペラペラなのですが、HBにすれば動ける回数の保証がされます。
環境でよく見る物理アタッカーを例に、被ダメージと確定数を見てみましょう。
※攻撃側のポケモンの努力値はA特化+性格補正で1.1倍されているという想定です※
攻撃側のポケモン | HBハバタクカミ | 無振りハバタクカミ |
---|---|---|
ドドゲザン 「ふいうち」 | 乱数2発 (1発42.5 ~ 50.6%) | 確定2発 (1発83.8 ~ 99.2%) |
カイリュー 「じしん」 | 確定3発 (1発40.7 ~ 48.1%) | 確定2発 (1発78.4 ~ 93%) |
セグレイブ 「つららばり(5回命中)」 | 乱数1発 (1発83.3 ~ 101.8%) | 確定1発 (1発161.5 ~ 188.4%) |
トドロクツキ(ひこうテラ) 「アクロバット」 ※こだいかっせい適用中 | 乱数1発 (1発88.8 ~ 105.5%) | 確定1発 (1発173.8 ~ 205.3%) |
また、Sは無振りでも実数値が「155」と早く、最速カイリューや最速セグレイブの上も取ることができます。
相手の不意をつくことができる。
前述の通り、CDSはトップレベルの数値なのですが、HABは「55」とかなり低い数値です。
ポケモンの育成では比較的高い種族値に努力値を振るのが賢明とはよく言われます。
ハバタクカミの場合は、低い耐久力を無視し、CS調整にして上から殴るアタッカーとしての運用が注目されがちです。
そのためハバタクカミはアタッカーとしての対策をされやすく、耐久型は想定されていないことが多いです。
つまり、相手の想定を超えた戦い方をすることが可能になります。
ここできっとこう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上を取れても、不意をつかれても、そのまま物理技で押し切られるときつくないですかー?
そうならない対策も含めHBハバタクカミを考察してみました。
HBハバタクカミの技構成・もちもの
もちもの:たべのこし
HBハバタクカミの育成論はいろいろあるとは思うのですが、本備忘録では以前投稿した記事に記載の技構成と、その構成で挑んだ結果をご紹介しておきます。
技構成ポイント①物理受け「あまえる」
HBハバタクカミの肝になる技は、「あまえる(相手の攻撃力2段階↓)」です。
ハバタクカミは、ムウマが覚えられる「おにび」を覚えられないため、物理アタッカーを前にしても対抗できるようこの技は必須です。
前述の通り、無振りでもSが速いため、上からあまえるだけで相手の攻撃力を下げまくり受けきることができます。
攻撃力を下げた段階で「めいそう」積んだり後述の「ねがいごと」を打ちます。
技構成ポイント②回復ソース「ねがいごと」
耐久型に必須と言って過言ではない回復技。
よく聞くHBハバタクカミ育成論だとこの枠が「ドレインキッス」のことも多いみたいですが、個人的には「ねがいごと」も有用だと考えています。
ねがいごとは、そのターンには回復しませんが、次のターンにその場にいる味方のHPの半分を回復ができるという技です。
ドレインキッスはもとの威力が低いため大きく回復ができるわけではありませんが、サイクル戦ではなく対面重視にするならドレインキッスの方が使いやすいと思います。
もちもの「たべのこし」
めいそうも積むタイミングも欲しいので、すなあらしのスリップダメージや、しおづけなどの定数ダメージを少しでも軽減できるよう「たべのこし」を採用しています。
ねがいごとも併せるとHP半分以上回復できます。
対戦してみた感想
わりと強い!しかしパーティ全体でバランス取ることが必須。
対物理アタッカーも「あまえる」をすれば受けきれることが多いので、その隙をついて「めいそう」「ねがいごと」で相手を詰ませることができました。
ただ、先制技や運負け(急所…)にはやはり弱く、ここでパーティの構築を練る必要性をとても感じました。
サポート型のポケモンも選出することが必須
HB無振りのハバタクカミと比較して防御面が固くなっているというだけで、数値的には柔らかい方なので、物理攻撃や苦手なタイプからの打点をなるべく和らげてあげるパーティ構築は必須になると思います。
例を挙げると、下記のような役割を担うポケモンと組むことが大事だと思います。
- 壁貼りサポート役
- おにびやでんじはなどで相手をやけどや麻痺の状態異常をばら撒く
- おきみやげで相手の能力ダウンを図る
・おにび・でんじはの両方を覚えられる
・相手が選出してきやすい「はがね」タイプの技を4分の1で受けられる
対物理アタッカーの場合は「おにび」、特殊型やハバタクカミより速いポケモンには「でんじは」を打ち、ハバタクカミで積んでムーンフォースを連打するという流れが鉄板です。
状態異常には弱い
特に、もうどく状態はきついです。
ねがいごとやたべのこしでHPを確保をしても、どんどん削れるHPが増えるので、この対策は必須だと思います。
・キラフロルなどどくびしを巻いてきそうなポケモンが相手にいる場合
①どくタイプのポケモンを選出する
②「こうそくスピン」など場をきれいにする技を使う
・直でどくどくを打ってくるポケモンが相手にいる場合
①みがわりをしてハバタクカミへバトンする
②「ちょうはつ」で補助技自体を防ぐ
今のハバタクカミの技構成だと状態異常をどうすることもできないので、これも他のポケモンでカバーできるといいですね。
まとめ
アタッカーとしての運用が目立つハバタクカミですが、耐久に努力値を振るだけで新しい戦い方ができますね。
少し変わった型をお探しの方は是非トライしてみてはいかがでしょうか?