レギュレーションCが始まってからランクバトルに潜っていて感じたこと、それは…
災厄ポケモンが環境に多すぎるし強すぎる…!
災厄ポケモンとは、SVで初登場した準伝説ポケモン4体を指します。
特性が自身以外の攻撃・防御・特攻・特防いずれかを下げるというものになっています。
(チオンジェンは攻撃、パオジアンは防御、ディンルーは特攻、イーユイは特防を下げる効果になっています。)
また、専用悪タイプ技「カタストロフィ」は相手のHPの半分を削るものとなっていますが、ノーマル技の「いかりのまえば」と違い無効化できるタイプのポケモンが存在しないので強いです。
どの災厄ポケモンも非常に強いため、対策しないと確実に負けます。
私もレギュレーションC開幕当初はボコボコにされまくっていたのですが、何戦か潜って大まかな特徴が見えてき、対策を講じることができてきたかなと思います。
そこで今回は、
・ 災厄ポケモンの強さやよく見る型の解説
・災厄ポケモン対策として個人的おすすめのポケモン
のテーマを中心に備忘録を書いておきます。
※A(攻撃)、B(防御)、C(特攻)、D(特防)、H(HP)、S(素早さ)と用語をアルファベットにしております。
種族値の情報はポケモン徹底攻略様ダメージ計算はGame8様を参考にさせていただいております。
災厄ポケモンの強さとよく見る型の解説
4体ともめちゃくちゃ強いのですが、1体ずつ基本的な型をご紹介していきます。
①チオンジェン
タイプ:あく・くさ
特性:わざわいのおふだ(自分以外のポケモンの攻撃が下がる)
種族値:A85 B100 C95 D135 H85 S70
よく見る技構成:カタストロフィ、やどりぎのたね、みがわり、ギガドレイン
自身以外のAを下げる特性で、もともとの特防がかなり高く、耐久型が多くみられます。
そのため、やどりぎのタネやギガドレインでじわじわ削るような技構成が多い印象です。
この技構成がよく見られ、対策漏れるとやっかいだと思います。
でも、他の3体よりランクバトルでは見ないかなぁと思います。
②パオジアン
タイプ:あく・こおり
特性:わざわいのつるぎ(自分以外のポケモンの防御が下がる)
種族値:A120 B80 C90 D65 H80 S135
よく見る技構成:ふいうち、つららおとし、こおりのつぶて、他(つるぎのまい、せいなるつるぎ、じごくづきなど)
4/8現在、使用率がハバタクカミに続く第2位ですね。
パオジアンは耐久がペラペラです。
しかし、S種族値が135とかなり高く、加えてAも120もあり、超高速アタッカーとしての起用が基本になります。
加えて自身以外のBを下げる特性なので、火力が常に実質1.25倍状態です。
さらに、先制技の「こおりのつぶて」や「ふいうち」を覚えるので、相手が先制技を打ってこようものならこっちが先に打って勝てちゃうというようなぶっ壊れ性能です。
③ディンルー
タイプ:あく・じめん
特性:わざわいのうつわ(自分以外のポケモンの特攻が下がる)
種族値:A110 B125 C55 D80 H155 S45
よく見る技構成:ステルスロック・ふきとばし・カタストロフィ・じしん
ディンルーも使用率がかなり高く、パオジアンに次ぐ第3位です。
ディンルーがすごいのはその耐久です。すごい点を挙げていきますと…
- HP種族値が155に加えB種族値125という圧倒的防御力。
- HB特化の場合、A特化はちまきマリルリのアクアブレイクが確定2発(一撃で倒せない)
- A特化はちまきマスカーニャのトリックフラワーが乱数2発
- 特防種族値は80で高いとは言い切れないものの自身以外のCを下げる特性で補完ができている。
- HD特化のディンルーだと、C特化メガネもちハバタクカミのムーンフォースが確定2発(これまた一撃で倒せない)
頻繫に見る型は二つあります。
ひとつは、オボンのみ持ちで、技構成はステルスロック・吹き飛ばし・カタストロフィ・地震というカッチカチの耐久を活かした型です。
ムーブとしては基本初手投げで、下記を行っているだけで相手を大きく削ることが可能です。
- ステルスロックを巻く
- カタストロフィで半分HPを削る
- 吹き飛ばす
- 2か「じしん」で相手のHPを削る
もうひとつはとつげきチョッキを持たせ、ヘビーボンバーを覚えさせた特殊フェアリーアタッカーを狩る型です。
ディンルーのA種族値は110なので、これ決して低い数値ではないんですよね。
そのため、耐久力があって火力もそこそこあるアタッカーという運用も可能なのです。
この型で私のハバタクカミが狩られました。。。
④イーユイ
タイプ:あく・ほのお
特性:わざわいのたま(自分以外のポケモンの特防が下がる)
種族値:A80 B80 C135 D120 H55 S100
よく見る技構成:かえんほうしゃ、あくのはどう、他(フェアリーテラバーストやオーバーヒートなど)
特徴的なのは圧倒的Cの高さです。
135の火力から、通りの良い炎技・悪技を打ってきます。
よく見るのはこだわり系アイテム(スカーフかめがね)を持たせ、そこそこ早い素早さ(100)から火力を押し付けていく型が多いですね。
自身以外のDを下げる特性なので、生半可な耐久のポケモンじゃ受けきることが困難です。
災厄ポケモンの強さがわかったところで、次は対策を検討していきましょう。
災厄ポケモン対策、考えられるのは?
個人的には、災厄ポケモン対策として考慮した方がいいと思うのは下記です。
- チオンジェン・ディンルーは一撃で倒すことはほぼ不可能のため、何ターンかのステップを踏んでから倒すこと。
- パオジアンとイーユイの火力を考慮し、悪タイプだけではなく、氷・炎技も受けれるようにしておくこと。
ランクバトルですでに数十戦潜ってはいますが、「災厄ポケモンのどれか1体がパーティにいる」というよりは、災厄ポケモンの内2~3体が手持ちにいる人が多い印象です。
そのため、この内どれかだけを対策するというより、4体広く見れるパーティの方が強いのかなと感じました。
それか、災厄ポケモンを寄せ付けないようなパーティを作り、災厄ポケモンを選出させないという方法もあるのですが、そうすると災厄ポケモン以外の強いポケモンに弱くなってしまうこともあるので、この記事では災厄ポケモンを対策できるポケモンの紹介にフォーカスします。
では早速個人的おすすめ対策ポケモンをご紹介していきます。
災厄ポケモン対策でおすすめのポケモン
ここでご紹介するのは2体です。
この2体が協力することで比較的うまく立ち回ることができたので、両方ペアとして見て頂ければと思います。
①あついしぼうハリテヤマ with とつげきチョッキ
本当に強いので災厄ポケモンに頭を抱えている人は是非お試しで使ってもらいたいくらいです。
このハリテヤマは、シーズン3にてパラドックスポケモンのモデルになったポケモン統一で戦っていた時の個体です。
もともとハリテヤマ相手に選出されやすいフェアリータイプ対策と、当時すこぶる猛威を振るっていたセグレイブやテツノツツミ対策として育成していました。
れいとうパンチは、飛行タイプやドラゴンタイプへの打点として1つ持っておきたかったため、以前アイアンヘッドを覚えていたところを変更いたしました。
しかし、これ同時に災厄ポケモンの対策にもなっていたのです。
どういう点が対策になっているか、下記の通り記しておきますと…
- 特性「あついしぼう」により、氷・炎技を半減で受けることができる!
- つまりパオジアンとイーユイのメインウェポンを両方全部半減にできます。
- 格闘タイプであることから悪技を半減で受けることができ、かつ格闘技で効果抜群をつくことができる!
- 災厄ポケモン対策として選出されやすいフェアリータイプと対面しても、はがねテラスタルを切ることで受けることができ、かつバレットパンチで反撃もできる!
災厄ポケモン4体ともカバーできるのですが、圧倒的強さを発揮するのは対パオジアン・イーユイの時です。
対パオジアン
パオジアンはまず悪技をハリテヤマに打つことはないので「つららおとし」などの氷技を打ってきやすいです。
しかし「あついしぼう」のおかげで半減で受けられます。
相手、いのちのたま持ちのパオジアンだったのですが、このつららおとしのダメージが…
わざわいのつるぎ有りで99ダメージです(左下のゲージご参照ください)。
このハリテヤマはAD特化で物理方面には一切耐久を振っていない型なのですが、A特化パオジアンのつららおとしは確定3発です。
これが仮に別の特性(「こんじょう」または「ちからずく」)のハリテヤマだった場合は確定2発になります。
対イーユイ
相手がイーユイを選出しこちらが不利対面だった場合はハリテヤマに秒で交代するのですが、被ダメージが小さいのです。
下記はおそらく火力アップアイテム持っていないイーユイからのあくのはどうを受けたときの画像なのですが、「わざわいのたま」込みでも39ダメージしか受けていません。
ちなみに下記ダメージ計算の結果なのですが…
- C特化で持ち物が火力に補正がかからない場合(こだわりスカーフ等)
- かえんほうしゃ=確定5発
- あくのはどう=乱数5発
- C特化こだわりメガネ
- かえんほうしゃ=乱数3発
- あくのはどう=乱数3発
- C特化こだわりメガネ+炎テラスタル
- かえんほうしゃ=確定3発
「わざわいのたま」補正で耐久が下がっている状態でもイーユイの攻撃これだけ受けられるポケモンってそうそういないのではないかなと思います。
よく見るハリテヤマの特性は火炎玉持ちの「こんじょう」型が多いので、「あついしぼう」が警戒されにくいのはアドですね。
②ちょすいシャワーズ with こだわりメガネ
テラスタルは草にしていますが、これは対イルカマン・ヘイラッシャも意識しています。
相手にイルカマンがいる場合は高火力のウェーブタックルやジェットパンチを無効化するために選出していますが、草テラバースト無しには対抗できません。
またヘイラッシャは物理アタッカー(今回だとハリテヤマと組むので特に)では突破不可能で、かつ効果抜群技(電気か草)でないと困難さが増すので、草テラバースト重宝してます。
シャドーボールはハバタクカミとサーフゴー意識です。
シャワーズといえば、あくびやとけるのような補助技を駆使した戦い方がメインだと思っていらっしゃる方も多いと思います。
実際この型が一般的な気がします。
しかし、C種族値は110もあり、アタッカーとしての起用もかなり強いのです。
特にこだわりメガネハイドロポンプの威力がすごいです。
例えば後述でパーティ構築(案)を記してますが、ハバタクカミがいるパーティのため鋼タイプのハッサムやデカヌチャンが選出されやすく、鋼技に対しシャワーズ受け出しで反撃でハイドロポンプを打つことがあるのですが、H振りのハッサムは乱数1発、HD特化デカヌチャンも確定2発です。
つまり、等倍程度ならゴリ押しができるのです。
命中率の低さはいったん忘れましょう(笑)
その火力を持ったシャワーズは対チオンジェン・ディンルーにも強いので、どう強いのか説明していきます。
対ディンルー
ハイドロポンプ2発でディンルーを狩ります。
実際シャワーズ対ディンルーはタイプ相性的にもともとシャワーズが強いのですが、多くの人はそのディンルーの耐久力と、シャワーズの一般的な型のイメージからディンルーを手持ちに引っ込めることが少ないです。
その隙にこだわりメガネタイプ一致ハイドロポンプをディンルーにぶつけます。
ダメージ計算すると、HD特化わざわいのうつわディンルーに対しても確定2発になります。
ただ、よくあることではあるのですが、ハイドロポンプは命中率低いので外れます(笑)
外れた場合でも一般的なディンルーならステルスロック撒いた後吹き飛ばしてくると思うので、後ろにいるポケモン(ハリテヤマが場に出てきたらラッキー)で削りを入れつつ、自分のプレイングでカバーしていくことも忘れずに!
対チオンジェン
草テラスタルを切りれいとうビームでゴリ押します。
チオンジェンのやどりぎのたねや他草技が嫌なので、即行草テラスタルを切りれいとうビームで攻撃するのが正解です。
れいとうビームはタイプ不一致ですが、それでも乱数2発です。
ちなみにこのシャワーズのハイドロポンプめっちゃ威力高くて、水技が効果抜群のイーユイはもちろん、HやD無振りのパオジアンであれば確定1発です。
パーティ案
模索中ではありますが、現在このようなパーティでランクバトルに潜っています。
ハバタクカミはHB特化の耐久振り、ロトムはスカーフではなく自分で積む型、スナノケガワはマイナーよりで何してくるかわからない、オーロンゲも壁貼りと見せかけてゴリゴリ攻撃する型という感じです。
一応タイプ相性・補完を優先し、かつ相手の意表を突く型にしてます。
残り4体は今模索中ですが、この2体で対抗しにくいポケモンを相手にしやすいということからここに落ち着いています。
相手の手持ち次第ではありますが、選出は基本こんな感じです。
- ディンルーかチオンジェンがいて初手に出てきそうならシャワーズ先発。
- パオジアンかイーユイがいるならハリテヤマ先発
- 全部相手の手持ちにいるなら(笑)、初手シャワーズで後ろハリテヤマ
- 初手ディンルーが多いのと、相手がパオジアン初手でもシャワーズのハイドロポンプで大きく削りを入れられるためです。
- 後の1体は相手の手持ちを見て有利に出られそうなポケモンを選出
相手の手持ちによっては初手に残り4体の内1匹を出すこともありますが、あくまで基本として考えてください!
まとめ
まだレギュレーションC・シーズン5が開幕して1週間ちょっとしか経っていないので、これからもっと災厄ポケモン対策が生まれ、さらにその対策ポケモンの対策ももっと洗練されていくのだろうなぁと思っています。
私もいろいろなポケモンを試しつつ、今シーズンも上位を狙えたらいいなぁと考えています。