雨パと言えば？
雨パと言えば、皆様はどんなパーティを思い浮かべるでしょうか。
雨パ＝あまごいや特性あめふらしにより天気を雨状態にし、その状態を活かして戦う「雨パーティ」のこと。
恩恵受ける特性例）すいすい、あめうけざら、うるおいボディなど
場の効果としては、水技威力1.5倍、炎技威力半減、つきのひかり・あさのひざし・こうごうせいの回復量が4分の1に減少などもあります。
SVだと、特性あめふらし（場に出ただけで雨状態にする）のペリッパーとこだわりハチマキ持ちのイルカマンのペアがいる超高火力パーティをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
イルカマンは手持ちに一度引っ込むと合計種族値650でA160もある伝説級ポケモンへと変化します。
雨を降らさなくても十分強いのですが、雨をふらすことにより水タイプの技が1.5倍になるため、より高火力のアタッカーに変化しますね。
あとは、カマスジョーやカジリガメもすいすいアタッカーとしてたまに見るかなと思います。
こういうポケモンばかり注目される雨パですが、特性すいすい（天気が雨状態の時に素早さが2倍）のフローゼルを使ったことはありますでしょうか？
フローゼルはダイヤモンド・パールで初登場した水単タイプのポケモンです。
実は、前述のイルカマンやカマスジョーと比較してしまうと劣化と言われがちです。
なぜかというと、イルカマンと比較すると耐久力が圧倒的に弱く先制技でワンパンされやすく、カマスジョーと比較するとASともに劣っているからです。
しかし、相手の意表を突く雨パを作り、フローゼルで無双できる組み合わせを発見しました！
今回はその組み合わせと立ち回り方について紹介します。
フローゼルをサポートする、雨パぽくない雨パのメンバー
１．サケブシッポ（雨ふらし要員）
サケブシッポといえば、プリンの古代の姿ですね。八重歯があって、目元の模様もアイメイクしているみたいでめちゃくちゃ可愛い！
サケブシッポ含め古代の姿と言われているパラドックスポケモンの特性は、みんな「こだいかっせい」という、にほんばれ状態の時に自身の一番高い能力が上昇するというものです。
そのため、古代のポケモンは特性日照りコータス（場に出ただけで日本晴れ状態になる）と組んでいるパーティをよく見かけます。
しかし、今回はなんと晴れではなく雨を降らすための要員です。
で、なぜ筆者がサケブシッポを雨ふらし要員として抜擢したかというと下記の理由が挙げられます。
①高い素早さと圧倒的耐久力
特性が発動しなくとも、元のHP・D種族値は115、かつBも110あり、申し分ない耐久力です。それに加えてSが111もあり、無振りでも大抵のポケモンの上から行動が可能です。
耐久があるため、ステルスロックを撒いてから攻撃を一発耐え、そこから先手で雨を降らして退場することも難なくこなせるのが素晴らしいです。
②雨パ要員に見えない
上述の通り、やるなら「にほんばれ」で自身の能力を上げることが多いため、雨ごいは想定されずらいです。
③ステルスロックとあまごいを覚えるポケモンの中でも先制技で大きく削られにくい。
相手の「きあいのタスキ」やカイリューのマルチスケイルでフローゼルが止まってしまい反撃されてしまうことを防ぐため、ステルスロックは必須技です。ステルスロックを覚え、かつ雨ごいも覚えて耐久が高く先手を取りやすいとなると、サケブシッポが適任なのです。
努力値：HB特化、あまりS
技構成：ステルスロック、あまごい、ほろびのうた、ばくおんぱ(自由枠)
持ち物：しめったいわ 雨ターンを8ターンにする。
2.イエッサン(♀)
イエッサン採用理由は、夢特性のサイコメイカー(場に出るとサイコフィールドを展開する)が優秀だからです。
サイコフィールドの効果
- 先制技無効化
- エスパー技の威力1.3倍
飛行タイプやふゆうなど、浮いているポケモンには上記効果が適用されません。
この先制技無効が今回の雨パで重要なポイントです。
なぜかと言うと、フローゼルは先制技でワンパンされる程耐久力が低いからです。
そのため、フローゼルを出す前にイエッサンでサイコフィールドを展開し先制技を打てないようにし、後攻バトンタッチで無傷でフローゼルを場に出すムーブが重要です。
また、いやしのねがいを覚えるのも重要なポイントです。
これは自身が瀕死になる代わりに、既にHPが削れていたり状態異常になっているポケモンが場に出ると全回復するという技です。
具体的な戦法は後述しますが、基本フローゼルは反動ダメージがあるウェーブタックルしか使用しません。
そのため、場合によっては反動ダメージで倒れる寸前になることがあります。
その時にイエッサンがまだ生き残っていれば、後出しでいやしのねがいを使い退場、そこからフローゼルは全回復して再度ウェーブタックルという動きが可能なのでとても強いです。
仮に相手よりイエッサンの方が素早さが早く後攻バトンタッチができない場合でも、いやしのねがいで無理やり退場しフローゼルを無償降臨させることもできます。
努力値：HB特化、あまりD
後攻バトンを意識するため、ねばるならSは個体値０にした方がいいです。
技構成：バトンタッチ、いやしのねがい、サイコキネシス、マジカルシャイン
持ち物：グランドコート(フィールド継続ターンが8ターンになる)
立ち回り例
①サケブシッポでステルスロック、あまごいを展開
相手の初手のポケモンによりますが、動きとしては基本
ステルスロック→あまごい→ほろびのうた→イエッサン交代またはばくおんばで相手を削る
です。
他は下記が想定されます。
●対積みエースや耐久型ポケモンの場合：ほろびのうた→ステルスロック→あまごい
先にほろびのうたを使うことで、積みエースは積みにくくなります(3 ターン以内に場を離れないと瀕死になるため)。
●対上から超火力で攻撃しサケブシッポが2発確定で耐えられるか心配な相手：あまごい→ステルスロック
優先はあまごいです！雨がないとフローゼルはすいすいで素早さが上がらず上から攻撃されて負けてしまうからです。
②イエッサンでサイコフィールドを展開
サケブシッポが倒れるまたはほろびのうたの交換のタイミングでイエッサンに交代します。
イエッサンが相手よりSが高いとわかりきってる場合は、すぐさまいやしのねがいで退場してます。
雨ターンとサイコフィールドターンがもったいないので。
③イエッサンのバトンタッチまたはいやしのねがいでフローゼルを無償降臨
耐久ペラペラなフローゼルのために後攻バトンまたはいやしのねがいで交代します。
④水テラスタルを切り、雨下こだわりハチマキタイプ一致ウェーブタックルを連打する。
大抵のポケモンは、効果今ひとつであっても受け切れないくらいの火力が出ます。
- HB特化ディンルー＝確定1発
- （水等倍のテラスタルの場合）＝確定2発
- H特化セグレイブ(水技効果今一つ)＝ステルスロックダメージ込みで確定1発
- H振りカイリュー(水技効果今一つ)＝ステルスロックダメージ込みで確定1発
- HB特化サーフゴー＝確定1発
- HB特化モロバレル＝確定2発
ここで仮にフローゼルのHPが残っているが相手を1発で倒せない、または倒せそうにない場合、控えにサケブシッポやイエッサンが生きていたらどちらかと交代して削ってから再度ウェーブタックルを連打するのがお勧めです。
雨パぽくない雨パを使ってみた感想
上手くいけば気持ち良く勝てる
一度上記の展開が決まればまず負けません。
フローゼルの火力が化け物級なので、場が整いさえすればテラスタル後はウェーブタックル打ってるだけで勝てます。
効果今ひとつを気にせずAボタン連打で完結できるのは気持ちいいです笑
でもミミッキュや先手で挑発をしてくるポケモンに弱い
ミミッキュは最強特性ばけのかわで攻撃技を1発小さいダメージで防げるため、大抵の攻撃1発で倒れるフローゼルの天敵です。
たまにサイコフィールドの効果を忘れてかげうちを打ってくるミミッキュもいますが、これを期待するのは相手依存なのでおすすめしません。大人しくミミッキュに強いポケモンで対抗しましょう。
また、サケブシッポやイエッサンよりSが速く、上から挑発してくるポケモンには弱いです。特にサケブシッポは何もできなくなってしまうので要注意です。
ヘイラッシャには勝ちにくい
フローゼルはウェーブタックルがメインウエポンなので、水技が効果今ひとつかつ物理耐久カチカチのヘイラッシャには絶対勝てません。
サケブシッポのほろびのうたで無理やり突破しようにも交代されてしまうと意味なくなるので、他のポケモンで対抗必須です。
まとめ
今回はあまごいを使うことを想定されにくいサケブシッポ、先制技を防ぐサイコフィールドを張れるイエッサンで場を整えた後にフローゼルで無双する組み合わせをご紹介しました。
マイナーポケモンを使うにはメジャーで強いポケモンの力を借りることも大事ですが、ありきたりの型だとバレやすいので、メジャーポケモン(今回はサケブシッポ)のマイナー型と組み合わせてみました。
いろいろな組み合わせを今後も模索できればと思います。
