現環境、比較的物理アタッカーが多い気がしています。
例えば、今回のレギュレーションからはヒスイ地方のポケモンが使えるようになったこともあり、その無駄のない美しい種族値として名高い、ガチグマもよく見るようになりました。
シーズン8では、レジェンズアルセウスでしか入手できないポケモンに関わらず、なんとランクバトル使用可能ポケモン中使用率トップ10に入っています。
別のポケモン(クレセリアやミミッキュが多い印象)でトリックルームを展開して、素早さの遅いガチグマで上から特性こんじょう補正込みのじしんやからげんきを打ってくる印象が大きいです。
あと、シーズン1からずーーーっと上位5位以内をキープしているカイリューも物理アタッカーとして大量に起用されていますね。
こだわりハチマキノーマルテラスタルしんそくでボコボコにされたことがある人は少なくないと思います。
ポケモンワールドチャンピオンシップス2023の公式動画にて、カイリューはノーマルテラスタルで登場していました。
ノーマルテラスタルカイリューは公式からも認知されるほど定番になっています。
そんな嘘みたいな火力を押し付けてくるガチグマやカイリューにお困りのあなたにおすすめしたいのが…
そう、ムウマです!
小さくてふわふわした見た目で、昔から大好きなポケモンなのですが、この2体の対策として輝いてます。
ちなみにこのムウマは物理アタッカー全般に対して強く出すことができ、後続のポケモンのサポートもできるので、物理受けをお探しの方にも非常におすすめです。
そんなムウマの型を備忘録を兼ねてご紹介します。
ムウマに関する記事はこちらもご参照ください!
ムウマがガチグマやカイリューに対して強い理由
対ガチグマ:メインウエポンを無効化できる。
ガチグマの代名詞とも言えるからげんき(ノーマル技、状態異常時火力が2倍)は、ノーマル技なのでゴーストタイプには効果がありません。
また、じしんやぶちかましなどの地面技も、ムウマの特性がふゆうであることから効果無しになります。
つまり、ガチグマのメインウエポンを効果無しですかすことができます。
上記、使用率の高い青文字の技、全部ムウマで無効化できます。
対カイリュー:採用技1位しんそく・2位じしんを無効化できる。
加えて、使用率が1番高いカイリューは、しんそくやじしんが採用されがちですが、これらも無効化できるのです。
最近まさに上位使用率りゅうのまい、しんそく、じしん、はねやすめという技構成のカイリューと何回もあたるのですが、このカイリューはムウマに対してなす術がありません。
なぜならノーマル・地面技はムウマに対して無効だからです。
両者のメインウエポンをすかせるのはおわかりいただけたと思いますので、次に実際の型や立ち回りをご紹介します。
ムウマ、超物理受けの型
型の概要
物理アタッカー、かかってこいよ!
と言わんばかりの型です。
物理受けということで防御方面に全努力値を割いています。
持ち物はしんかのきせき一択です。耐久カチカチのムウマはこの持ち物のおかげで成り立っています。
おにびとあまえる両採用の理由
技構成をみて、
なぜ「おにび」「あまえる」を両採用するの?どちらかで良いのでは?
と思われた方がいらっしゃると思います。
両方「相手のAを半分にする」という点では似た効果を持っているのです。
実はもともと「あまえる」のみを採用していました。なぜかというと、ガチグマに強く出るためです。
ガチグマの特性で採用率が1番高いのはこんじょう(状態異常の時に攻撃力が1.5倍になる)です。
そのため、やけど状態にすることで攻撃力を半減させるという手段が使えなくなります。
そこで攻撃力を2段階下げることができる「あまえる」です。
大抵相手のガチグマはメインウエポンの他にじゃれつくやゴーストタイプへの打点としてシャドークローなどのサブウエポンを持っていますが、ムウマの方がSは早いので、先にあまえてAを2段階下げてしまえばムウマで受けきることが可能です。
あまえるは、やけど状態にならない炎タイプのポケモンやセグレイブに対しても非常に効果的です。
実際ガチグマ対策だけを考えるならあまえるだけでも十分です。
しかし、やけど状態にした方がこちらに有利に働くポケモンが相手から出てきた場合に対応できるようにしたく、おにびとあまえるを贅沢に両採用した型になっています。
それが、例えば前述のカイリューです。
あまえるでも受けきれるのですが、おにびを入れてしまえば大抵のカイリューは機能停止します。
また、おにびは、特性まけんき(自分の能力ランクが下がるとAが2段階上昇)のポケモン(コノヨザルやドドゲザン)や、他物理アタッカー全般相手する時にも非常に便利です。
立ち回り
基本は控えに置いておきます。
ムウマと相性がいいのは、格闘・地面タイプが苦手で、悪・ゴーストタイプは受けられるようなポケモンです。今回はガチグマやカイリューを呼びやすいデカヌチャン先発を例にしてみます。
ちなみに上記のデカヌチャンは先日紹介したフルアタッカーデカヌチャンです。
とつげきチョッキ持ちデカヌチャンは、ムウマがどうしても勝てないハバタクカミに対しても強く出やすく、デカヌチャンが苦手な地面技をムウマは無効化できるので、このコンビは個人的にお気に入りです。(しかも2体ともかわいい・・・!)
デカヌチャンが対ガチグマになってしまうと、ガチグマの物理耐久が高いこともあり勝てません。
なので、ガチグマまたはカイリューと対峙した際にはすぐさまムウマと交代します。
大抵のガチグマやカイリューはデカヌチャンと対峙した際にじしんなど地面技を打っているので無償降臨可能です。
相手がガチグマの場合は、サブウエポンでムウマを削ろうとしてくる人が多いので、まずはあまえるを選択します。
さすがに攻撃が2段階も下がると、相手はガチグマを交換せざるを得ないので、その隙にのろいを打ったり、HPが削れてしまっている場合にはいたみわけで自身のHPを回復させたりします。
相手がカイリューだった場合にも同じ動きで対応可能です。
じしん・しんそくしか持っていないカイリューだった場合には交代されることもあるのですが、それ以外だとりゅうのまいを積んで居座ってくるケースが多いです。
その間にあまえる、またはおにびを打ち、相手のカイリューのAが上がらないようけん制しましょう。
最近はあまり見ないですがまれにラムのみ(状態異常を回復)持ちのカイリューがいるので、持ち物が不安な場合は、おにびではなくまずはあまえるが安心です。
他に最近だと霊獣ランドロス(地面・飛行タイプ)も環境にはびこっています。
A種族値145の化け物です。
しかし、ランドロスがちょうはつ持ちでなければムウマで対応可能です。
このムウマが苦手な相手
ちょうはつ持ち
見てお分かりの通り、変化技しか覚えていないので、上からちょうはつされた瞬間に機能停止します・・・
ちょうはつされることが想定される対面では、おとなしく別のポケモンに引くが吉です。
サーフゴー
補助技を一切受けないサーフゴーは天敵です。
ムウマがシャドーボールを覚えていたら、サーフゴーへの交換読みで相手に大ダメージを与えるというムーブも可能なのですが、今回は物理受け特化で考えた型なのでサーフゴーには勝てないです。
まとめ
私は現在、ランクバトルにてムウマを手持ちの一番上にし相棒として頑張ってもらっています。
今シーズン入ってからマスターランクで挑んだ対戦では、なんと約95%の対戦でこの型のムウマを選出しています。
なんでこれだけ選出しているかというと、それだけ現環境にはまっていて強いということなのです。
マイナーがゆえにムウマの特性は「ふゆう」1つだけということを知らない人も多いようで、それもうまくいっている理由かもしれないのですが、個人的には大好きなポケモンを現環境で活かしつつ戦えるのがうれしく感じております。
皆様も気になったら使ってみてください!