レギュレーションGが始まって早半月。
禁止伝説が解禁され、コライドン・ミライドン・黒バドレックスなど、強い禁止伝説ポケモンが溢れかえっていますね。
そんな中ですが、皆様、こちらのポケモンをランクバトルで見たことがありますでしょうか。
ネクロズマのあかつきのすがた(以下月食ネクロズマ)です。
私は第七世代はサンしか持っておらず、ルナアーラを持っていなかったので一度も月食ネクロズマを使ったことがなく、個人的に一度使ってみたいと思っていました。
実は月食ネクロズマはそのタイプから黒バドレックスに居場所を取られ、使用率も片割れのルナアーラや日食ネクロズマに負けている、少し悲しみを背負ったポケモンなのです。
しかし、月食ネクロズマでもランクバトルで活躍できる型があるのではないかと思い模索してみました。
今回は、月食ネクロズマの概要に加え、火力押しの型をご紹介できればと思っています!
そもそも月食ネクロズマってどんなポケモン?
概要
ネクロズマ自体は第七世代サンムーンで登場した伝説ポケモンです。
専用道具を使うことにより、ソルガレオまたはルナアーラと合体できます。
ルナアーラと合体したポケモンは月食ネクロズマ(あかつきのつばさ)、ソルガレオと合体した方が日食ネクロズマ(たそがれのたてがみ)です。
ウルトラサンムーンのストーリー上でしか出てこないウルトラネクロズマもいますね。
今回は月食ネクロズマを活かしたい一心でランクバトルに潜っていたので、月食の備忘録となります。
通常・月食・日食の比較と採用率圏外の理由推測
通常ネクロズマと月食・日食ネクロズマを比較すると、下記のような感じになります。
通常 | 月食 | 日食 | |
タイプ | エスパー | エスパー・ゴースト | エスパー・鋼 |
特性 | プリズムアーマー (受ける効果抜群技 ダメージが3/4になる) | 左に同じ | 左に同じ |
HP | 97 | 97 | 97 |
A(攻撃) | 107 | 113 | 157 |
B(防御) | 101 | 109 | 127 |
C(特攻) | 127 | 157 | 113 |
D(特防) | 89 | 127 | 109 |
S(素早さ) | 79 | 77 | 77 |
合計種族値 | 600 | 680 | 680 |
現段階のポケモンホームの使用率を見ると、日食は150位以内に入っていますが、通常と月食は圏外の模様…
月食の採用率が低い理由、それはおそらく下記かなぁと思います。
- 黒バドレックスとタイプが同じ、かつ、C種族値は黒バドの方が8高い
- 大きいのがこれと思います。正直上から高火力で殴るのが強いので、黒バドの方が使いやすく強いです。
- 4倍弱点が二つあるタイプ。
- 日食は2倍弱点しかなく、特性と相まって弱点保険型が強いですが、月食はゴースト・悪が4倍弱点で、特性が相まっても弱点を受けきることができず、テラスタルを切らざるを得ないことが多いです。
- 素早さ種族値が他の禁伝と比較してだいぶ低いが、トリックルームアタッカーにするには微妙な数値
- 77がすこー--し微妙な素早さ。環境で見かける耐久型(ドヒドイデやドオーなど)ポケモンと比較するとどれだけ遅くても月食の方が早く、アタッカーを見ても白バドレックス(S50)や暁ガチグマ(S52)の方がトリックルーム適正高いです。
- 前作は覚えたボディパージを今作覚えられないため、自分でSを上昇させ攻撃を仕掛けるのは困難。
月食ネクロズマを救いたい!その一心でいろいろな型を試した結果は。
ランクバトルに潜っていると、実際かなり月食ネクロズマは逆境の中にいると感じました。
タイプが同じの黒バドが環境に多いので、間接的に対策されがちですし、Sが中途半端で上から攻撃されることの方が多いです。
何回か回してみて個人的に
これ一番使いやすい!
と思ったのは、こだわりメガネアタッカー型月食ネクロズマです。
なぜこれがうまくいきやすかったのか??
次から早速型のご紹介をします。
月食ネクロズマを高火力アタッカーとして起用する。
メガネアタッカーに至るまでの経緯
まず、なんでメガネアタッカーに落ち着いたのか、それの経緯を知っていただきたいです。
私が育成してみた型は、育成順に下記の通りです。
- トリックルームアタッカー
- アッキのみ+めいそうの積みアタッカー
- 性格ひかえめ+こだわりメガネアタッカー
1は上述の通り、他により遅くて適性の高いポケモンがいて扱い辛かったのが不採用ポイントです。
加えて、C特化にしても一撃で倒せない敵が多く、トリックルームターンが切れた途端に反撃されて終わってしまうことが多々あったことも要因です。
2は、アンコールや挑発がかなりきつかったことが不採用の理由です。
また、アッキのみ+めいそうは、一定数環境にいる片割れのルナアーラとやっていること同じだな…という切なさに駆られ没にしました(笑)
そこで私は改めて種族値や覚える技とにらめっこし、ランクバトルで負け試合を重ねていく中で、
- 月食ネクロズマはCが一番高いので、Cをもっと活かした方がいい。
- 月食ネクロズマは挑発を誘いやすい傾向があるため、ゴリゴリ攻撃した方が展開作りやすい。(たぶんルナアーラのイメージがそのまま月食ネクロズマにも影響している?)
ということに気づきました。
そこで、こだわりメガネ持ちアタッカー月食ネクロズマが爆誕しました。
ネクロズマの型
フェアリーテラスで、ひかえめCぶっぱ、残りは耐久で一番効率が良くなるように努力値を振っています。
素早さに努力値を振ることも考えましたが、振ったところで素早さを抜けない相手の方が多いので、耐久を優先しました。
技はタイプ一致技・テラバースト(フェアリー)に加え、鋼対策のだいちのちからを入れています。
黒バドもルナアーラも、だいちのちからは覚えません。ここはひとつ差別化ポイントにもなるかなと。
ちなみに、黒バドが覚えるドレインキッスやルナアーラが覚えるムーンフォースは、ネクロズマは覚えることができません(´;ω;`)
組ませるポケモンやパーティ構築のイメージ
私が今シーズン入ってからランクバトルで試しているときは、耐久型・受けポケモンでサイクルを回しつつ、良いタイミングで高火力アタッカーで押していくパーティが良いと感じました。
イメージは、たまに見る、ママンボウ・オーロンゲ+パオジアン・イーユイなどの高火力アタッカー構築みたいなパーティです。
この高火力アタッカー枠に月食ネクロズマと、攻撃力があるポケモンを入れ、耐久型でステルスロックを捲いたりちまちま相手を削りながら、アタッカーを通していくイメージですね。
私は、受けポケモン枠のステルスロック捲き要員にドオーまたはトリトドン(カイオーガ対策)、他バウッツェル(コライドン対策)、アローラベトベトン(黒バド対策)などを採用し、攻撃力が高いポケモン枠にこだわりハチマキカイリューを入れて通していく、下記のようなパーティを使ってました。
👇コライドン対策バウッツェルが気になる方は下記をご参照ください!👇
立ち回り・ネクロズマの火力
初手に月食ネクロズマを出すのは、わりとお勧めです。
なぜなら、お相手はまず、月食ネクロズマが何をしてくるのか、つまりマイナーすぎて想像つきにくいからです(笑)
あとは、禁止伝説環境だと、禁止伝説枠のポケモン選出が非常に読まれやすいという理由もあります。
例えば1体目ネクロズマ以外の例えばドオーを出すと、相手目線では、残りの2匹中1体は禁止伝説枠ネクロズマが出てくるだろうという推測をされてしまいやすいです。つまり、相手からすると3匹中2体のポケモンが容易に推測されやすくなってしまいます。
そこを1体目にネクロズマを出してしまえば後続2体はどのポケモンかわかりづらくはなるので、情報を与えないという面でも月食ネクロズマ初手選出はおすすめです。
ただ、ゴースト・エスパー技はまず警戒されやすいので、相手の手持ちを見て、通りのよさそうな技を選んで押していくのがいいです。
これは初手でチオンジェンとの対面になった時です。
チオンジェンは悪タイプ複合なので、こちらが不利ですが、それを返り討ちにしています。
ここで、環境でよく見るポケモンへの火力はこんな感じです。
- シャドーレイ(ゴーストタイプ、威力100)
- カイリュー(H振り):確定2発
- カイリュー(耐久D方面無振り):乱数1発
- コライドン(耐久無振り):乱数1発
- 黒バド(耐久無振り+フェアリーテラ):乱数1発
基本等倍であれば大幅にダメージを削ることができるのが良いです。効果抜群なら一撃で持っていけるほどの火力が出ます。
忘れられがちですが、シャドーレイは相手の特性を無視できる効果があります。
マルチスケイルカイリューを一撃で吹っ飛ばせたときは爽快でしたね。
- フォトンゲイザー(エスパータイプ、威力100)
- ハッサム(HD特化):確定2発
- ハバタクカミ(耐久無振り):乱数1発
悪タイプが多い環境ではあるので、フォトンゲイザーが通りにくいことがありますが、効果今一つで受けてくるハッサムでさえ確定2発で倒しきることが可能な火力があります。
ダメージ計算はポケソル様を参照いたしました。
また、ざっくりですが、よく当たるポケモンからの被ダメージはこんなかんじです。
- ハバタクカミ ムーンフォース(おくびょう):確定3発
- コライドン フレアドライブ(ようき、天候晴れ):確定2発
- 黒バド アストラルビット(おくびょう):確定2発
- ガチグマ ノーマルテラ ブラッドムーン(ひかえめ):確定2発
耐久に努力値を多く振らない限り、受けに強いとはどうしても言い切れないです。
ただ、受ける効果抜群技ダメージが3/4になる特性なので、テラスタルを切った後効果抜群技を耐えて反撃できることもありました。
元の種族値が高いためちゃんと耐久はあるのですが、控えにしっかりと攻撃を受けることができるポケモンを置いておくのは必須ですね。
みがわりバトンなど、ネクロズマが攻撃しやすい環境を整えるのは重要と感じました。
私はバウッツェルをコライドン対策もかねてパーティに入れていることが最近は多いです。
最初別のポケモンでステルスロックを捲いて、バウッツェルのあくびで乱しまくって、隙を見て身代わりを後続の月食ネクロズマにバトンしたりしています。
苦手な相手
いろいろ試しましたが、黒バドレックスはやはりきっついですね…。
耐久方面に厚く振らないと、ネクロズマでテラスタルを切ってアストラルビットを等倍で受けたとしても、C特化で1段階上昇だと耐えられないです。
黒バド対策は別で手持ちに置いておく必要があると思います。
私が使っていて安定したのはアローラベトベトンです。
黒バドレックスのタイプ一致技(ゴースト・エスパー)を半減以下、黒バドレックスに採用されやすいドレインキッス(フェアリー技)も等倍で受けることができる上、もともとのD方面の耐久が比較的高いです。
私はちいさくなる戦法も絡めたかったので持ち物はくろいヘドロ(毒タイプは毎ターン回復)にしましたが、とつげきチョッキ(特防1.5倍)で運用するのも強いと感じます。
ノーマルテラスタルで透かす手もありますが、悪タイプへの打点が無くなるのがちょっと痛いです。
ちなみにネクロズマはハイパーボイスを覚えるので、シナジーはありそう。
まとめ
月食ネクロズマ、決して弱くはないと思うのですが、環境にもっっっとやばいポケモンが蔓延しているので、活躍しにくい状況であるのは事実でした。
しかし、マイナーだからこその奇襲性は高く、忘れられがちなその高火力を相手に押し付けることができれば、シャドーレイを選択しているだけで勝ってしまう対戦もありました。
マルチスケイルを吹き飛ばしたときの快感と言ったらもう・・・(笑)
まだレギュレーションG序盤なので、月食ネクロズマが動きやすいパーティも今後もう少し模索したいと考えていますが、気になった人は是非参考にしてみてくださいね。