今シーズン、ウーラオス連撃の型(水、格闘タイプ)がとても流行っているのはご存知でしょうか?
今作ではパンチ技と相性がいいパンチグローブ(さめはだやゴツゴツメットなど接触技によるダメージを防ぎつつ、パンチ技の威力が1.1倍になる)というアイテムが登場したり、つるぎのまいを新習得したために、もともと高い攻撃力をさらに上げて攻撃できるということで、非常に猛威を奮っています。
しかし、同じ複合タイプがあと2匹SVにおります。
1匹はパルデアケンタロス、そしてもう1匹はSV御三家の1匹ウェーニバルです。
ウェーニバルは今作の御三家ということもあり、当初実況者さんも取り上げていた人がちらほらいた印象です。
しかし、使用率は残りの御三家マスカーニャやラウドボーンより低く、かつウーラオスが解禁されたことにより
同じ複合タイプならウーラオスでいいじゃん
となる人もいるのか、本当に環境でウェーニバルを見る回数が少なくなってきました。
ちなみにランクバトルの使用率は僅差でパルデアケンタロスよりウェーニバルの方が高いです。
ただ、戦い方次第では3タテ・全抜き量産できるポテンシャルを秘めたポケモンです。
そこで今回は、
ウーラオスの劣化ではない!ウェーニバルの特徴と闘い方を解説!!
というテーマで備忘録を残そうと思います。
ウェーニバルの概要
進化前はお馴染みのクワッスです。
最初にクワッスを選んでパルデアを旅した人も多いのではないでしょうか?
私は迷いなくホゲータを選びましたが笑
種族値はAだけ突出し、あとは全体的に同じような配分になっている感じです。
Aは高い方ですが、他の種族値はお世辞にもあまり高いとは言えず、、。
特性はげきりゅうとじしんかじょうの2つです。
対戦でよく見かけるのはじしんかじょうですね。
もうひとつウェーニバルを特徴的としているのは、アクアステップという専用技です。
これは威力80命中率100で、確定で自身の素早さを一段階上昇させることが可能です!
この技は夢特性のじしんかじょうと相性が良く、アクアステップでSを上げつつ相手を倒すことができればAも上昇、その状態で次のポケモンも相手できるので、場合によってはそのままウェーニバルで全抜きを狙えます。
ウェーニバルと連撃ウーラオスの比較
ウェーニバルと連撃ウーラオスについて、タイプは同じでも種族値や覚える技にどれほどの差が出るのかを見てみましょう。
種族値
ウェーニバル | ウーラオス | |
A | 120 | 130 |
B | 80 | 100 |
C | 85 | 63 |
D | 75 | 60 |
HP | 85 | 100 |
S | 85 | 97 |
合計 | 530 | 550 |
CD以外は全部ウーラオスの方が高く、ウェーニバルは完全に敗北です。
そもそもAとCを比較した際にAが圧倒的に高いポケモンは特殊攻撃を基本使わないので、C種族値は高くてもあまり意味がないので無駄ですね。。。
合計種族値が20差があるということで、種族値がもともと高い準伝説であるウーラオスの方が全体的に強いのはしょうがないのですが、これがみんなウェーニバルには目がいかずウーラオスを見てしまう一理由にもなっているのかなぁと思います。
覚える技
ウェーニバル | ウーラオス | ||
レベル・技マシン | 技名 | レベル・技マシン | 技名 |
進化時 | アクアステップ | 進化時 | すいりゅうれんだ |
基本 | はたく | 基本 | アクアジェット |
基本 | なきごえ | 基本 | いわくだき |
基本 | みずでっぽう | 基本 | にらみつける |
基本 | ダブルアタック | 基本 | こらえる |
Lv.7 | ふるいたてる | 基本 | きあいだめ |
Lv.10 | つばさでうつ | Lv.12 | つばめがえし |
Lv.13 | アクアジェット | Lv.16 | こわいかお |
Lv.17 | ローキック | Lv.20 | ずつき |
Lv.17 | みずのはどう | Lv.24 | かわらわり |
Lv.21 | アクアカッター | Lv.28 | みきり |
Lv.27 | エアスラッシュ | Lv.32 | ビルドアップ |
Lv.32 | きあいだめ | Lv.36 | アイアンヘッド |
Lv.38 | メガトンキック | Lv.40 | ばくれつパンチ |
Lv.43 | アクロバット | Lv.44 | カウンター |
Lv.47 | アクアブレイク | Lv.48 | インファイト |
Lv.52 | フェザーダンス | Lv.52 | きあいパンチ |
Lv.58 | インファイト | マシン01 | とっしん |
Lv.64 | ウェーブタックル | マシン06 | こわいかお |
マシン01 | とっしん | マシン07 | まもる |
マシン04 | こうそくいどう | マシン12 | けたぐり |
マシン07 | まもる | マシン14 | アクロバット |
マシン11 | みずのはどう | マシン20 | くさわけ |
マシン12 | けたぐり | マシン22 | ひやみず |
マシン14 | アクロバット | マシン25 | からげんき |
マシン19 | チャームボイス | マシン27 | つばめがえし |
マシン22 | ひやみず | マシン32 | スピードスター |
マシン25 | からげんき | マシン36 | がんせきふうじ |
マシン27 | つばめがえし | マシン39 | ローキック |
マシン32 | スピードスター | マシン43 | なげつける |
マシン34 | こごえるかぜ | マシン47 | こらえる |
マシン39 | ローキック | マシン50 | あまごい |
マシン40 | エアカッター | マシン55 | あなをほる |
マシン43 | なげつける | マシン57 | みねうち |
マシン47 | こらえる | マシン58 | かわらわり |
マシン50 | あまごい | マシン59 | しねんのずつき |
マシン58 | かわらわり | マシン60 | とんぼがえり |
マシン60 | とんぼがえり | マシン64 | ビルドアップ |
マシン64 | ビルドアップ | マシン66 | のしかかり |
マシン65 | エアスラッシュ | マシン67 | ほのおのパンチ |
マシン70 | ねごと | マシン68 | かみなりパンチ |
マシン85 | ねむる | マシン69 | れいとうパンチ |
マシン87 | ちょうはつ | マシン70 | ねごと |
マシン88 | つるぎのまい | マシン73 | ドレインパンチ |
マシン103 | みがわり | マシン77 | たきのぼり |
マシン110 | アクアブレイク | マシン83 | どくづき |
マシン122 | アンコール | マシン85 | ねむる |
マシン123 | なみのり | マシン86 | いわなだれ |
マシン124 | アイススピナー | マシン87 | ちょうはつ |
マシン130 | てだすけ | マシン88 | つるぎのまい |
マシン132 | バトンタッチ | マシン89 | ボディプレス |
マシン134 | きしかいせい | マシン99 | アイアンヘッド |
マシン139 | ミストフィールド | マシン103 | みがわり |
マシン142 | ハイドロポンプ | マシン104 | てっぺき |
マシン145 | みずのちかい | マシン110 | アクアブレイク |
マシン152 | ギガインパクト | マシン112 | はどうだん |
マシン154 | ハイドロカノン | マシン124 | アイススピナー |
マシン160 | ぼうふう | マシン130 | てだすけ |
マシン163 | はかいこうせん | マシン134 | きしかいせい |
マシン164 | ブレイブバード | マシン150 | ストーンエッジ |
マシン167 | インファイト | マシン152 | ギガインパクト |
マシン171 | テラバースト | マシン158 | きあいだま |
タマゴ技 | みきり | マシン167 | インファイト |
タマゴ技 | こうそくスピン | マシン171 | テラバースト |
タマゴ技 | はねやすめ | ||
タマゴ技 | とっておき | ||
◆ 思い出し技 | カウンター |
技範囲で言うと、ウェーニバルの負けです…。
なんならウェーニバルが覚える物理技はほぼウーラオスも覚えますし、ウーラオスが覚える技のタイプが幅広いからです。
それにプラスでウーラオスは3色パンチやアイアンヘッド、どくづきといったフェアリータイプ対策もできる技まで覚えます。
ただ、技範囲が狭くても、ウェーニバル独自の戦い方は可能です!
次にそのウェーニバルの戦術を見ていきましょう。
筆者的おすすめウェーニバルの型
努力値・技構成・持ち物の概要
ポケモン徹底攻略さんの育成論にて既にたくさんウェーニバルの型が掲載されています。
その育成論と似た部分はありますが、個人的には下記の型が使いやすく、無双を図ることができ、ウーラオスとの差別化ができていると感じました。
下記と全く同じ型は攻略サイトにはなかったと思います、たぶん。
ウーラオスとの1番の差別化ポイントは「アンコール」
アンコールは相手が前のターンに出した技を3ターン繰り返させるという補助技です。
アンコールの基本的な使い方は、例えば、相手がステルスロックを選択した直後にアンコールができれば、相手は3ターンの間ステルスロックしかできない選択できない状況になります。
こうなると当然相手は手持ちのポケモンと交換せざるをえなくなります。その隙に積み技を積んだり、交換先に攻撃したり、そういう闘い方ができます。
剣盾ではそこまでだったのですが、SV環境で非常に注目され始めたと思います。
テツノツツミやカイリューやデカヌチャンがアンコールで相手が出してきた攻撃を縛り、その間に積み技を使ったり、身代わりを貼ったりしてくる印象が強いです。
アンコールは先手で打つのが強いです。後手になると相手の技が何になるか予想しないといけないので、運要素が絡んできます。
そして、ウェーニバルのアンコールは警戒されにくいです。POKEMON HOMEのデータによると、15%ほどの採用率です。
ウェーニバルの強みは、アクアステップでSを上げながら上からアンコールすることができるので、いわゆるりゅうのまいアンコール型カイリューと似たような動きをすることができます。
持ち物はきあいのタスキ確定
ウェーニバルの素早さはそんなに早くありません。そのため、自身より早いポケモンな対しては一度相手からの攻撃を耐え、反撃でアクアステップをし、次のターンで上から攻撃するのが策です。
弱点が5つありますし、弱点を突かれると飛んでしまうことから、1発は耐える保証が欲しいため、きあいのタスキです。
実際の立ち回り方を下記で見ていきましょう。
アンコール型ウェーニバルの立ち回り
①相手が補助技を使ってきたら迷いなくアンコール。
②アンコールで技を固定してる間につるぎのまいを積む。
この際、相手の後続にウェーニバルより早いポケモンがいたら、つるぎのまいではなくアクアステップで素早さを上げておくのがおすすめです。
素早さが上がったあとなら、苦手な相手が出てきた場合でもアンコールで技を縛った上で退場できるので、非常に強いと思います。
③アクアステップかインファイトでゴリ押す
このとき相手のポケモンを倒せたらじしんかじょうによりさらに攻撃力が上がり、後続も受けきれないくらいの火力になっていきます。
ちなみに、相手にステルスロックを打ってきそうなポケモンがいる場合には、きあいのタスキを温存するためにも初手投げがおすすめです。
例えばディンルーは初手で登場した場合、ステルスロックとふきとばしで荒らしてくる印象が強いですよね。
下記の場面では、お相手は水テラスタルを切りステルスロックを撒いてきましたので、直後にアンコールを打ち、ディンルーを機能停止まで持っていくことができました。
もしステルスロックを撒いてきそうなポケモンがいなければ、こちらの最初の手持ち2体で場を荒らしてから控えで登場させるのもありです。
ある程度相手のポケモンが削れている状態であれば、アクアステップを打つことで相手を倒しつつも、じしんかじょう発動を狙えます。
雑に投げて対面性能が高い高火力ポケモン(メジャーどころだとランドロスとかテツノツツミとか)に始め相手の体力を大幅に削ってもらったり、じならしやがんせきふうじなど相手のSを下げる技を打って退場してから、アクアステップ+じしんかじょうを狙うとすごくスムーズに対戦を展開できます。
最近あまりみないですが、がむしゃら(自分のHP量まで相手のHPを削る)という技で起点を作成してからウェーニバルに繋ぐのも効果的と思います。
苦手なポケモン
①カイリュー、ドオー(ちょすい)など、格闘も水も効果今ひとつ以下で受けられてしまうポケモンは、つるぎのまいでAを上げててもなかなか突破に苦労します。特にカイリューはゴツゴツメット持ちが多く、攻撃のたびに削られてしまうのできついです。
②ヘイラッシャに対しては、つるぎのまいでA上げてもてんねんで無効化されてしまうので、大人しく別のポケモンで対応した方が良いです。
まとめ
連撃ウーラオスと同じタイプにはなりますが、違う闘い方ができ、差別化点もあるということがお分かりいただけたと思います。
メジャーなポケモンではなく、たまには違うポケモンを使ってみたいと思われる方も、一度お試ししてみてはいかがでしょうか。