トリックルーム、5ターンの間素早さが遅い順から行動できるという技。
現在は例えばパオジアンやハバタクカミなど、環境は早くて火力があるアタッカーが強いです。
そこをトリックルームを使うことにより素早さが遅いポケモンが上を取れる状況を作り、素早さは遅いが火力の高いポケモンで戦うのがトリルパの基本になります。
直近だとガチグマやイダイトウがトリルアタッカーとしてよく見られる印象ですが、個人的な推しはランクルスです。
ランクルスは種族値が決して高いとは言えないのですが、特攻種族値が125もあり、サイコフィールド上のタイプ一致ワイドフォースの火力はかなり高いです。
そこで今回は、化け物火力のトリルアタッカーランクルスの型と、組み合わせるのにおすすめなポケモンを備忘録に残しておきたいと思います。
ランクルスとは
ランクルスの概要
第五世代BWで初登場したポケモン。
進化前はユニラン(右)・ダブラン(左)。
さいぼうポケモンというカテゴリーで、
ユニ=1、ダブ→ダブル=2、ラン=卵
で、一卵性や二卵性を指していてモデルは「胎児」なのかな、、?と思ってるんですが、実際どうなんでしょうかね。
ぷにぷにした見た目が可愛らしいので、筆者も割と好きです。
種族値や特性
種族値
HP110, A65, B75, C125, D85, S30
合計種族値が実は490で500を下回っているのですが、Cの数値がかなり高いです。
とける+めいそうで要塞化して戦うランクルスもよく見ますが、Cが高いので十分特殊アタッカーとしての運用も可能です。
HPも決して低い数値ではないので、耐久力も意外とあります。
特性
特性①:ぼうじん(粉系の技や砂嵐のスリップダメージを受けない)
特性②:マジックガード(攻撃技以外でダメージを受けない)
夢特性:さいせいりょく(手持ちに戻るとHPを3分の1回復する)
ぼうじんは粉系の技構成や砂嵐のダメージも受けないということで、キノガッサやモロバレルのきのこのほうし対策としても有効です。
夢特性のさいせいりょくも程よく耐久力のあるランクルスなら受けループで活躍もできそうです。
個人的に推しは圧倒的マジックガードです。
攻撃技以外のダメージを受けない特性ということで、個人的には下記理由から重宝しています。
- 毒ややけどの状態異常によるダメージやしおづけやのろい、やどりぎのたね等による定数ダメージも受けない→グライオンやドヒドイデ等ねちねち系のポケモン対策として有効
- ステルスロックやまきびしなど設置技によるダメージを受けない。→カバルドンやディンルーのステロ+ふきとばし戦法によってダメージが削られることがない。
受けループのパーティにあたると発狂しそうになる私からすると、かなりありがたい特性です。
トリルアタッカーランクルスとその相棒
今回のランクルスのテーマ
サイコフィールド+トリル下で上から高火力のワイドフォースを押し付けて捩じ伏せるのがテーマです!
ワイドフォースといえば、グレンアルマを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
くだせるよろいを発動させつつ自分でサイコフィールドを展開させて上からワイドフォースを打つのがめちゃくちゃ強いです。
実はランクルス、決して高い種族値ではありませんがCはグレンアルマと同じ125で割と高い数値を誇っています。
ただ、グレンアルマのような素早さを持ち合わせているわけではなくかなり鈍足のため、その鈍足を活かしてトリックルーム下で真価を発揮するランクルスを育成しました。
ランクルスの技構成・努力値・持ち物
技構成
ワイドフォース…今回のテーマなので外せない技です。サイコフィールド上だと威力が1.5倍かつサイコフィールドの「エスパー技1.3倍」補正もプラスで乗ります。ただ、自身でサイコフィールドを張ることは想定していないので、他にサイコフィールドを張るためのサポート要員をパーティに入れておく必要があります。
サイコショック…これはラッキーやハピナスなど特防が高いポケモンやチョッキ持ちのポケモンに対しては、ワイドフォースよりサイコショックの方が火力出るケースがあります。そのため採用しています。
ただ、基本サイコフィールド上であればワイドフォースの方が圧倒的火力が出ます。
テラバースト(フェアリー)…メインウェポンがエスパー技ばかりで悪タイプに対して技が通らないので、テラスタルしてフェアリーテラバーストを打てるようにしています。意外とマジカルシャインとか覚えないので、、
サイコノイズ…音技かつ回復封じ効果付きの技。この枠、きあいだまにするかどうか最後まで迷っていましたが、両方試してみて、
- 音技なので身代わりを貫通して攻撃できるのが強い。
- 回復封じ効果で耐久型つぶしができる
という点から、一周回ってやはりサイコノイズに戻ってきました。
一見鋼タイプへの打点がないのですが、ワイドフォースの火力がすごいのであまり気にならず、きあいだまは命中率70であまりに心もとないという理由もあります。
努力値
トリックルーム下で動く前提なので、C↑S↓のれいせいな性格で、努力値は昨今の物理アタッカー多さを考慮してBCぶっぱにしています。
S個体値もできるだけ小さいものが好ましいですね。
持ち物
いのちのたま、基本的にこれ一択です。
尚、サイコフィールド上のワイドフォースをタイプ一致でいのちのたま補正も乗っかると、威力自体は下記のようになります。
ワイドフォースのもとの威力80
×
サイコフィールド上だと1.5倍
×
タイプ一致補正1.5倍
×
サイコフィールド上エスパー技威力上昇補正1.3倍
×
いのちのたま補正1.3倍
=
威力304
技の威力だけ考えると、ガチグマ(暁)のノーマルテラスタル×ブラッドムーン(威力140)の威力が280なので、それ以上と考えるとかなり高火力だと思いませんか??
C種族値自体はガチグマの方が高いのですが、あくまで技の威力だけを見ると破壊力の高さがわかるとおもいます。
相棒枠は…
イエッサン推奨です!
特性サイコメイカーで、場に出ただけでサイコフィールドを展開できるのが非常に強い。
このイエッサンの技構成は下記のようにしています。
- トリックルーム…なにがなんでもこの技だけは決める!
- いやしのねがい…自主退場技かつ、後続ですでにHPが減っていたり状態異常になっていたりするポケモンを全回復させるのが強いです。
- バトンタッチ…イエッサン側がトリックルーム下で後攻を取れそうな場合はバトンタッチで後続を無償降臨させます。
- マジカルシャイン…悪タイプへ抗うためですが、ほとんど使わないので別技がいいかも。
ちなみにランクルスと相性がいい主な理由は下記です。
私は♀を採用していますが、後攻バトンを狙うなら素早さが早い(トリル下だと後攻になりやすい)♂がいいかなと思います。
筆者はたまたま♂を持っていなかったため♀。
トリルランクルスの立ち回り
基本はサイコフィールド展開+トリックルームから無双
流れは簡単、サイコフィールドとトリックルームを他のポケモンで展開してもらい、ひたすらワイドフォースを打ち込むのが基本です。
ちなみに、上述の通りサイコフィールド上いのちのたま持ちのランクルスのワイドフォースの火力はすごいので、効果今ひとつで受けたとしても一撃で吹き飛ばせるケースもよくあります。
流れは簡単。
イエッサンでトリックルームをしたら、すぐにいやしのねがいかバトンタッチで退場。
ランクルス降臨。
あとはワイドフォースを連打。
D135のハバタクカミを一撃
相手に悪タイプのポケモンがいた場合、エスパー技読みで後退してくることがあります。その時はフェアリーテラバーストで押していきましょう。
悪技を等倍以下で受けられるステルスロック捲き要員がいるとより展開がスムーズに。
ランクルスとイエッサン、両方悪技が弱点なのが割とネックです。
四災が蔓延るこのランクバトルの環境では、これがなかなかしんどかったです。
ランクルスで悪タイプポケモンと対面できた場合はフェアリーテラスタルを切ればいいのですが、イエッサンが対面してしまった場合、イエッサンにテラスタルを切るとランクルスがテラスタルできず、フェアリーテラバーストを打てなくなってしまうため、非常に厳しいです。
そのため、他のパーティメンバーで悪タイプのポケモンを寄せ付けない工夫は必要です。
また、相手の手持ちの後続にきあいのタスキ持ちや特性がんじょうのポケモンがいた場合、トリックルームの3ターンで決めきれないので、ステルスロックを捲いておくとかなり展開がスムーズでした。
私はステルスロック捲き要員として、コノヨザルやバンギラスと組ませていました。
この2体はちょうはつも覚え、バンギラスははたきおとすを習得してより起点作成として優秀になったこともあり、相手が変なことしてくるのも防げて使いやすかったなと思います。
まとめ
今回はぷにぷにのランクルスをトリックルームアタッカーとして起用しました。
エスパー技の通りが良いとき、トリックルームが決まってしまえば3タテもできるほどの高火力だったので、使っていて非常に楽しかったです。
興味があれば是非使ってみてください!